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コンセンサスゲーム―「教育心理学」

公開日:2018年06月22日 カテゴリー:ニュース

職場では同僚と様々な事柄について話し合い、最終的な方向性や取組について決定を下していくことの連続です。

 

保育職では、子ども個人個人への対応や支援、学級単位の保育計画、園全体のスケジュールや方針等々を同僚について話し合って決定していくことになるでしょう。その意味で、集団間での意志形成と陥りやすいトラブルに関する心理学を取り上げることは重要なことだと考えます。

 

今回は意思決定に関する心理学の講義を行った後に、コンセンサスゲーム(合意形成ゲーム)の1つであるNASA課題を行いました。この課題は、宇宙飛行士である私たちは月にある母船に向かう途中で地面に不時着してしまったというストーリーで始まります。不時着した小型飛行船からはかろうじで15のアイテムを取り出しました。不時着した小型飛行船から母船までは300kmあります。母船まで無事に辿り着くために必要なアイテムから順にグループで話し合って順位をつけて下さい、という課題です。その際に、多数決や諦めではなく、極力話し合いで順位をつけることを試みてもらいました。

 

まずは自分1人でアイテムに順位をつけてもらい、その後グループで話し合いをしてもらいました。写真の紙は個人とグループの順位表を記入する紙、カードはアイテムの写真が印刷されています。「宇宙で必要な物ってなんだろう?」、「宇宙服を着たままでどうやってご飯を食べるんだろう?」などと想像をしながら熱心に話し合いを行いました。最後に、この課題の模範解答を提示して話し合いの良かった点や改善点を振り返ってもらいました。

 

振り返りの感想では、全員が納得いく合意を行うことの難しさや、メンバー間で共通の認識を持つことの重要性に触れているものが多かったです。社会の中で自分が納得できる話し合いってどれほどあるのか、逆に相手が自分の意見に納得していない可能性も考慮したい、などと思わず唸る感想もありました。これから先、人と人との話し合いの中でふとした時に今日の授業を思い出してもらえたら嬉しいなと思いました。